技術系備忘録​/C++​/最適化小手先テクニック​/経過時間の判断方法の穴に落ちるべからず をテンプレートにして作成 :: シンクリッジ

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コード最適化とは違うネタです。すみません。さて。 "ｎ秒間リトライを繰り返してみる。ｎ秒過ぎたら諦めて抜ける" というチュエーションは良くあると思います。 これを実現する為に書いたコードはリスト１です。 （わかりやすい例にするために、６０秒間繰り返すというシン... -List1 #prettify{{ DWORD nEnd = ::GetTickCount() + 60000; // 処理開始から６... while(true){ Retry(); // ←適当な処理 DWORD n = ::GetTickCount(); // 現在のシステムカウンタ... if( n >= nEnd ) break; // ６０秒以上経過してたら抜ける } }} このリスト１にはミスが潜んでいることは気づくでしょうか？ このコードは、一見正しく動きますが、ものスゴイ低い確率で... WindowsAPI の GetTickCount は、システム起動からのカウンタ... GetTickCount から取得される経過時間は、DWORD(符号なし32Bi... ということは、Windowsの起動から 0xFFFFFFFF(約50日後) 経過... リスト１に話を戻します。 もし仮に、最初の ::GetTickCount() の戻り値が 0xFFFF0000 ... 変数 nEnd には、0xFFFFEA60 (＝ 0xFFFF0000 + 60000 ) とい... すると、どういうことかというと、 whileを抜けれる条件は、::GetTickCount()の戻り値が、 0xFFFFEA60 ～ 0xFFFFFFFF の間、つまり約５秒間しかありませ... その５秒を逃してシステムカウンタが０に戻ってしまった場合... （厳密には50日後に抜けれる機会がまたやってきます） というわけで、このようなミスに陥らない為には、リスト２の... -List2 #prettify{{ DWORD nBegin = ::GetTickCount(); // 処理開始のシステム... while(true){ Retry(); // ←適当な処理 DWORD n = ::GetTickCount() - nBegin; // 処理開始から現在... if( n >= 60000 ) break; // ６０秒以上経過してたら抜... } }} 大事なのは、 DWORD n = ::GetTickCount() - nBegin; // 処理開始から現在... の部分です。 現在時間 - 開始時間 という引き算をすることで、純粋な経過... こうすることで、もし仮の while の最中に、システムカウンタ... 正しい経過時間で判断することが出来ます。 まとめ。 説明しやすかったので、WindowsのAPIを使った例になりました... この手の問題で一番厄介なのは、一見正しく動いてしまうこと... しかも無限ループに陥る確立が極端に低い為、原因究明は困難... 日ごろから色々なケースを想定したコーディングを心がける必...

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コード最適化とは違うネタです。すみません。さて。 "ｎ秒間リトライを繰り返してみる。ｎ秒過ぎたら諦めて抜ける" というチュエーションは良くあると思います。 これを実現する為に書いたコードはリスト１です。 （わかりやすい例にするために、６０秒間繰り返すというシン... -List1 #prettify{{ DWORD nEnd = ::GetTickCount() + 60000; // 処理開始から６... while(true){ Retry(); // ←適当な処理 DWORD n = ::GetTickCount(); // 現在のシステムカウンタ... if( n >= nEnd ) break; // ６０秒以上経過してたら抜ける } }} このリスト１にはミスが潜んでいることは気づくでしょうか？ このコードは、一見正しく動きますが、ものスゴイ低い確率で... WindowsAPI の GetTickCount は、システム起動からのカウンタ... GetTickCount から取得される経過時間は、DWORD(符号なし32Bi... ということは、Windowsの起動から 0xFFFFFFFF(約50日後) 経過... リスト１に話を戻します。 もし仮に、最初の ::GetTickCount() の戻り値が 0xFFFF0000 ... 変数 nEnd には、0xFFFFEA60 (＝ 0xFFFF0000 + 60000 ) とい... すると、どういうことかというと、 whileを抜けれる条件は、::GetTickCount()の戻り値が、 0xFFFFEA60 ～ 0xFFFFFFFF の間、つまり約５秒間しかありませ... その５秒を逃してシステムカウンタが０に戻ってしまった場合... （厳密には50日後に抜けれる機会がまたやってきます） というわけで、このようなミスに陥らない為には、リスト２の... -List2 #prettify{{ DWORD nBegin = ::GetTickCount(); // 処理開始のシステム... while(true){ Retry(); // ←適当な処理 DWORD n = ::GetTickCount() - nBegin; // 処理開始から現在... if( n >= 60000 ) break; // ６０秒以上経過してたら抜... } }} 大事なのは、 DWORD n = ::GetTickCount() - nBegin; // 処理開始から現在... の部分です。 現在時間 - 開始時間 という引き算をすることで、純粋な経過... こうすることで、もし仮の while の最中に、システムカウンタ... 正しい経過時間で判断することが出来ます。 まとめ。 説明しやすかったので、WindowsのAPIを使った例になりました... この手の問題で一番厄介なのは、一見正しく動いてしまうこと... しかも無限ループに陥る確立が極端に低い為、原因究明は困難... 日ごろから色々なケースを想定したコーディングを心がける必...

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